日本文化大学の特徴について

日本の大学には大小さまざまなものがあり、財源からの分類も国立大学と私立大学と2つあります。主な財源が授業料収入である私立大学では、創立の精神から始まりさまざまな所で多様です。日本文化大学は、その中でも特色を持った大学です。日本文化大学は、本部が東京都八王子市にある私立大学です。日本文化大学の学部設置の特徴は法学部のみの単科大学であるという点です。また、学年定員も200名弱と比較的小規模な大学です。


日本文化大学の就職分野の特徴は、警察官を始めとする公務員です。卒業生の就職分野が警察官や公務員であるという事から、この方面への就職対策が大学1年生の時から始まります。その1つの科目がキャリアマネジメントと呼ばれる科目です。この科目は1年生から3年生まで引き続いて開講され、人文の基礎事項から発展し社会科学にわたるまでの範囲の教育が行われます。この科目における構成としては、1年次が基礎、2年次が教養力と応用、3年次が実践と3段ステップとなっています。警察官を始めとする公務員志望生の多い日本文化大学の特徴もあり、受講生は多く全学生の7割以上が受講しています。


日本文化大学の建学の精神は、広く次代の国家を背負う人材の育成であり、その事を踏まえた人間形成がなされます。その一例として日本文化大学では1年生の必修科目である日本文化史という科目では、授業の中にお茶の作法に関するものがあり実際に週に1回はお茶をたてる事が必修です。警察官として就職する為には、柔道などの武術が有利となりクラブ活動ではそれらが奨励されてはいますが、日本人としての精神文化を重んじる校風からこの様な特徴ある授業も行われます。言い方を変えれば、人間形成の為に何が必要かについて検討しその実践が日本文化大学では遂行されます。この事は西洋的な言い方をすれば人間形成の基本を担うリベラルアーツの実践を行うという事になります。


日本文化大学はここまで述べた様に、建学の精神である広く次代の国家を背負う人材の育成を実践しています。今後もこの精神が堅持されますが、より高い目標に向かい現状の改善を継続していきます。その1つが民間企業への就職率の向上です。この大学の就職分野の特徴は、警察官ならびに公務員への就職が強い点ですが、多様な就職先の斡旋についての重点を置かれています。その1つが、3年次の通年の必修科目の就職情報概論です。30回の授業において、就職時に必要とされる事の初歩的な事項から幅広いバックグラウンドまでにわたる講義が十分に開講されます。この様な極めて実践的な取り組みから、現在全国随一の警察官への就職率に加え民間企業への就職についても大幅な増進を行う事を目的として教員や大学職員が一丸となってサポートが行われています。この様な特徴が出せるのも小規模な大学規模である事が基盤となっています。今後も様々な状況変化にいち早く対応できる機動性が注目されます。

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