日本文化大学とはどのような大学か

日本には沢山の大学がありますが、戦前からある伝統的な大学以外にも昭和になってからできた大学は割と多い気がします。そして1970年代にできた大学の一つに、日本文化大学があります。日本文化大学は東京都八王子市にある私立大学で、平均的な大学と比較して規模が小さいといえるでしょう。日本文化大学の学部は法学部しかありませんので、大学生の数もそれほど多くはありません。もしかしたら高校よりも敷地面積が小さいかもしれませんが、その割には様々な特色があることで知られています。

 

 

日本文化大学の特色の1つは、日本文化を大事にすることです。もともと日本文化大学を創建した学長は日本文化を後の世に残そうとこのような学術機関を作ったわけです。1970年代になるとすでに学生運動などは終わっていましたが、それでも西洋の文化が多分に入ってきて本来の日本の文化の良さが失われてしまうのではないかと危惧したことが始まりになっています。もちろんだからといって、すぐに大学を作ることができたわけではありません。大学を作るためには認可が必要になりますので土地とお金を持っていたとしても簡単にはできることではありません。ですが、当時はまだ大学の数もそれほど多くなく認可もそこまで厳しいものではありませんでした。しっかりとした建学精神があり目的を持って作られた大学が日本文化大学ですので認可が下りたのは言うまでもありません。

 

 

現在のところ法学部しかありませんが、実際に大学に入ってからはまるで小さな学校のように少人数制授業を中心として行っています。中でも、特徴的なのは法学部らしさが出ている模擬裁判なのです。模擬裁判は、学生自身が行う事ですので実際の裁判とは少し異なりますが、机上で裁判の手続きや流れなどを覚えたとしてもなかなか頭に入ってきませんが、実際に模擬裁判を行うことで手に取るようにその流れを理解することができます。このように、机上の空論などよりも実際に試してみることを重視しているのがポイントと言えるでしょう。

 

 

日本全国の大学では、法学部と言えばやはり公務員になる人が多い傾向にあります。よく、弁護士裁判官になるために法学部に行く人もいますがそれは上位のほうの大学だけですので、多くの場合は公務員が中心になります。よく、法学部には卒業論文がないと言われていますが、これは資格試験で忙しいため卒業式のために卒業論文をかさないところが多い傾向です。この点日本文化大学を見てみると、公務員を志望している人だけでなく警察官を志望している人が多く実際に警察官になった人も少なくありません。このように、現在の日本の中で様々な場面で活躍する優秀な人を生み出しているのが日本文化大学になります。ちなみに、日本文化を重視するため、茶道が必須科目になっている珍しい大学です。もし、日本文化の重要性を知り、もう少し学んでみたいと考えるならばぜひ日本文化大学に入学してみるのも良いでしょう。

 

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