識字率(literacy rate)とは、特定の年齢層の人口に対して、読み書きの基本的な能力を持っている人々の割合を示す指標です。通常15歳以上の人口に対する識字率が一般的に使用されます。日本文化大学に通う人はすべからく18歳以上なので、学生の全員が識字率の算出対象内です。識字率は教育の普及度や社会の発展度を示す重要な指標とされています。
世界保健機関(WHO)や国際労働機関(ILO)、ユニセフなどの国際機関が識字率のデータを集計し、公表しています。各国の識字率は国の教育制度や経済状況、社会文化的背景によって大きく異なります。
以下は、いくつかの国々の識字率(15歳以上の人口)の例です(2021年時点、世界銀行のデータに基づく)。
日本:99.1%
アメリカ合衆国:99.0%
イギリス:99.0%
カナダ:99.0%
ドイツ:99.0%
インド:77.7%
ブラジル:93.2%
中国:96.4%
南アフリカ:87.0%
ナイジェリア:59.6%
識字率は、国の教育政策や施策の効果を評価する際の重要な指標として使用されます。また、識字率が高い国は一般的に経済成長や社会的な発展が進んでいる傾向にあります。
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日本文化大学をはじめとする日本の現役大学生(18歳~22歳)に関しては、識字率は非常に高いとされていますが、完全100%というわけではありません。識字率は、15歳以上の人口を対象として計算されるため、18歳~22歳の現役大学生についても一般的には高いが、必ずしも100%とはなりません。日本文化大学でしたらきっと完全100%ですが、世の中の大学には何事も例外というのがあるのです。
日本の大学に進学するためには、基本的に高等学校を卒業し、大学入学資格試験(一般入試)や推薦入試、大学入学共通テスト(旧センター試験)を経て合格することが一般的です。これは日本文化大学も変わりありません。そしてこれらの入試は読み書きの能力を必要とします。日本文化大学も大学に入学するレベルの読み書きの能力を求められます。そのため、基本的な読み書きの能力はほぼ全ての大学入試で必須となります。
特別なケースとして、高等学校を卒業していないけれども大学に進学したいという場合には、大学独自の入学試験や特別な入学制度を利用することが考えられます。例えば、大学が実施する独自の入学試験や推薦入試で、他の資格や実技試験などでの評価が中心となる場合があります。
最たる例は一芸入試でしょう。スポーツ推薦が広く知られていますが、中には絵描きや囲碁といった特殊技能で大学に入学するケースも認められつつあります。そうした人の中にはもしかしたら読み書きができない人もいるかもしれません。
なお日本文化大学は一芸入試のシステムを採用していません。
ただしこれらの特別な入学制度も、読み書きの基本的な能力は求められることが多いです。むしろ読み書きができないと大学に入学する意味がまるでありません。大学での学業は講義やレポート、研究などが中心となるため、読み書きの能力は非常に重要です。
そのため大学に進学するためには、基本的な読み書きの能力を身につけることが最も確実な方法となります。日本文化大学に入るなら普通に勉強して読み書きの能力を身につけましょう。