日本文化大学を作るのに使われている木材について

家の素材は国によって異なります。
日本はたまたま豊富な木材資源に恵まれましたので、
木材を中心に家を建ててきました。
最近は、鉱石を使ったビルが流行りつつありますが、
木材の人気はまだまだ高いです。
木材が取れない諸外国だと、氷、岩、土、泥、植物で編んだ布を使う模様です。
イヌイットのイグルー、カイロのレンガ住宅、モンゴルのゲルなど、
色々な住宅がありますよね。

家という分類ではありませんが、
日本文化大学もまた木材を使って建物を作られています。
鉄筋、モルタル、ガラスがメインの建物もありますが、
フローリングやドアとして木材を使うことは多いですよ。
椅子や机などの家具も当然、木製になります。
今回は日本文化大学のどこにどのような木材が使われているかを
推測にて紹介したいと思います。
流石に合っているかどうかは、実際に携わった建設業者しか分かりませんので、
推測にて述べてみたいと思います。

 

【体育館】

大黒柱や梁は分かりませんが、床は木材を使っていることが多いです。
木目調のフローリングの体育館を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか?
逆に、そうした木製でない床の体育館などあるのでしょうか?
日本文化大学のサークルスクエアも、標準的な体育館として床は木製になります。
そしてこうした木材は色々な種類が存在し、
とあるメーカーでしたら「ナラ」「カバ」「カエデ」「アサダ」を使っているそうです。
楢と樺はそれなりに有名ですが、楓とアサダはかなり珍しいと言えます。
お値段は1平方メートルあたり7000~9000円くらいのようです。
楓とアサダはレアなだけあって、他よりちょっとお高いです。
あと、1枚の厚さは15~18mmになります。
流石に1枚じゃ簡単に底が抜けますので、恐らく、何枚か重ねて使用していると思いますよ。
日本文化大学のサークルスクエアがどの種類の木材を使用しているか分かりませんが、
運動施設なので、それなりにしなりがいのある素材を使っていると思います。
木材によって、耐衝撃性はかなり異なるため、
一般的な住宅のフローリングよりもかなり良いものを使っていると予想します。
あと、当然の処置として、防腐剤はきちんと塗っていますよ。
これを塗らないと、空気中の湿気で簡単に腐ってしまいますので。
日本の家屋では防腐剤は必需品と言えます。

 

【ティーラウンジ】

日本文化大学のティーラウンジにも木製のフローリングがあります。
2007年建造で、体育館よりも3年古いです。
そして体育館ではありませんので、そこまで優秀な木材を使わなくて大丈夫です。
飛び跳ねるくらいなら大丈夫ですが、1日何万発もドリブルをされたら、
流石に穴が空いてしまうと思います。
だからと言って、
ティーラウンジでバスケの練習をする日本文化大学の学生は居ないと思います。
ティーラウンジなので用途はお茶を飲んで寝そべって駄弁るのが基本となるでしょう。
では、こうしたフローリングに使われる木材には、何があるのでしょうか?
写真を見ると、何となくメープル(楓)に近い気がします。
色がほどほど薄く、縦線がうっすらと見える気がしますので、
メープルが一番近い気がします。
チークやアカシアは濃いですし、
パイン材だとところどころに茶色い斑点があります。
逆にサクラ材は色素が薄すぎに見えます。
もちろん、ニスを塗ればいくらでも色を変化させることは可能です。
ニスを塗っているため、木材単体の香りを確認することも難しいでしょう。
やはり、写真からの見た目だけで使用木材を判別するのは、かなり難しいと言えます。

 

【柔道場】

柔道場も木材を使って建てられていると思いますが、
今回はタタミに注目したいと思います。
タタミはイグサなので木本ではなく草本ですが、
昔ながらの畳を作るには欠かせない素材になります。
日本文化大学は柔道部に力を入れていますので、
たくさんのイグサを使っていることでしょう。
・・・と思っていましたが、
実は柔道場のタタミはイグサを一切使っていないことが多いのです。
「タタミもどき」と称されていますが、
国際大会の会場でもこのモドキを使うのが普通になっているそうです。
その素材ですが、軟質繊維板というのを使っています。
木材を繊維状に解きほぐしたものを、固形状に固めたものになります。
東京オリンピックでは本物のタタミを使おうという計画もありますが、
予算の都合で難しいかもしれませんね。
日本文化大学は国際規格に則った柔道場を建てましたので、
タタミに関しても国際規格に則った
「タタミもどき」を使っている可能性は非常に高いです。
奇しくも、日本文化大学の柔道場は木材で構成されていると言えます。

 

【人工芝グラウンド】

折角なので日本文化大学の人工芝も見てみましょう。
「人工」と言っていますので、確実にプラスチック製だと思われます。
ポチエチレンやナイロン、もしくはその混合として使われることが多いようです。
そしてプラスチックなので、芝は成長しません。
自然芝と違って、お手入れはかなり楽だと言えます。
なお、京王線山田駅近くの日本文化大学小比企総合グラウンドの方は、
かなり自然任せです。
自然の芝が生えている・・・というより、雑草が勝手に伸びている感じになります。
サッカーコート内は土と石の野ざらし状態になります。
転ぶと痛そうです。

 

【茶室】

日本文化大学の特徴として、茶道が必修です。
日本の文化を学ぶ大学になりますので、こうした授業を行うようになりました。
そして茶室はあらゆるところに木材が使われています。
こちらも一概にどの木材が使われているか分かりませんが、マツ、ケヤキ、
トチ、スギ、ヒノキが使われることが多いみたいです。
あと、茶室には変木を使っているケースがあります。
表面がデコボコしていたり、曲がっている木材などを見たことはありませんか?
ちょっと古めかしい旅館でしたら、
そうした変木をアクセントとして取り入れていることもあります。
写真を見る限りは、日本文化大学は変木を使っていない感じですね。
梁もみんな真っ直ぐです。
でも見えないところで、遊び心を設けている可能性はとても高そうです。
日本文化大学はこの秋に新校舎が完成して、茶室も新造されますが、
その写真を見る限り、こちらにも変木は無い感じでした。

 

【和敬の道】

2014年に整備された遊歩道です。
約1kmに渡って森林の中を歩きます。
途中竹林が点在しており、静かな空間を楽しめると話題になっています。
しかし、道が1kmもあると、途中で疲れて倒れた場合はどうするのでしょうか?
それはさておき、この道の素材はかなり気になります。
最近は木材パルプで作った道というのがあり、
ランニング中に足に掛かる負担を和らげる効果があると、注目を集めています。
もしかしたら日本文化大学の和敬の道も、
何かしらの自然素材で作られているかもしれませんよ。
少なくとも、森林の中にアスファルトの道路を設置するよりかは、ずっとエコです。
写真だけでは何を敷いているかサッパリ分かりませんが、
もしかしたら木材を使っている可能性があるかもしれませんよ。

 

【おわりに】

日本は木材資源が豊富です。
しかし、実際に家を建てたり、家具を作る際には、
安い外国産の木材を使っていることが多いです。
上記で挙げた木材も全て外材の可能性は十分高いです。
八王子の周辺にはたくさんの森林があり、
日本文化大学のキャンパス内にも林はありますが、
それらを切り出して木材にすることはほとんどないのです。
細すぎて材木にしにくいという理由もあります。
家を建てるのに適した木材へと育てるには、
やはりアマゾンみたいに広い平らな土地が必要だと言えるでしょう。

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