未体験者がその施設の椅子を気にするのは、
新幹線と高速バス、飛行機くらいではないでしょうか。
どれだけ座り心地が良いかを
色々なツールを使って情報収集すると思います。
長時間乗るからこそ、
座り心地および寝やすいものを選びたいと誰もが思っています。
一方で、大学受験や就職活動においては、
その施設の椅子はなにひとつ判断材料にされません。
「私がこの会社を志望する理由は、椅子が座りやすいからです」
と答える方は皆無ではないでしょうか?
むしろそれを言われた面接官は、思考がフリーズしそうです。
新幹線や高速バスや飛行機よりも座る機会は多いのに、
不思議と椅子を気にする受験者および就活者は居ないのです。
もしくは諦めているのかもしれませんね。
「椅子なんてどれでも一緒」と思っている方はかなり多いのではないでしょうか。
しかし、椅子はかなり種類があります。
座り心地を一工夫するだけで、勉強の集中度は各段にアップします。
だからこそ日本文化大学は新校舎建造の際、
そこで使用される椅子をしっかりと吟味したのです。
【楽工舎】
2017年秋にOPENする新校舎に
導入される椅子を見てみましょう。
まだOPENしていませんので、
土壇場で日本文化大学が
内装を入れ替える可能性も否めませんが、
現段階で決まっている椅子について見ていきたいと思います。
まずは大教室です。
ここで使われる予定の椅子は、
ごく一般的な普通の講義用の椅子と言えるでしょう。
程よく座面が硬いので、
リラックスしすぎによりオヤスミを防ぐことが出来ます。
肘置場もなく、最も安価と言えそうです。
固定はされていますが、足のところにキャスターがありますので、
椅子を移動させる時は楽だと思いますよ。
床を引きずることもないでしょう。
そして小教室では会議がしやすいタイプの椅子が使われると思います。
折り畳み式の簡易机がセットで付いているのが特徴で、
加えて背もたれ部分の角度を自動で調整してくれる機能が付いています。
背骨に合わせて背もたれが変形するとでも言えば、分かりやすいでしょうか。
オマケとして椅子の下は荷物置き場として活用可能です。
オレンジ、イエロー、ホワイト、バイオレットなどの色がありますが、
一番人気は水色みたいですよ。
そのほか、法廷教室の傍聴席は非常にフカフカの椅子、
ラウンジには景観に合わせたウッドスタイルなどなど。
逆に茶室には椅子は一切ありません。
女子専用のラウンジには
「ヒトを駄目にするソファー」が配置されるかもしれませんね。
どれほどの日本文化大学の学生を駄目にするか見ものと言えそうです。
【メディアセンター】
日本文化大学のメディアセンターは図書館、
PCルーム、学生支援室の3つで構成されています。
そしてそれぞれの場所にある椅子はどれも個性的です。
図書館の椅子は座りやすさを重視しており、
肘かけ付きでキャスター無しです。
大教室の椅子にはキャスターが付いていますが、
図書館はそう頻繁に立ち上がったり、
座る姿勢を調整することがありませんので、
キャスターが無くても特に困らないでしょう。
しかし、音が出やすくなりますので、座る時と立ち上がる際は、
静かに対応する必要がありそうです。
PCルームの背もたれは黄緑色です。
上手く写真が見えないので、特徴はちょっと分かりませんが、
コンピュータールームに適した椅子だと思います。
出来れば静電気が立たない素材が良いですね。
学生支援室にある椅子は普通のキャスター付きで、
このまま事務仕事が出来そうです。
会社などで使っていそうな椅子なので、
そうした雰囲気を味わえるかもしれませんね。
なお、学生支援室には図書館の椅子も複数置いてあります。
【食堂】
日本文化大学の食堂の椅子はオシャレです。
しかしオシャレ過ぎて、
座りやすいかどうかはちょっと不明です。
サイズもちょっと小さいので、
お相撲さんが座ったらこぼれてしまいそうです。
それ以前に100kgを超える重量に耐えられるかも怪しいです。
椅子の足は一応4本ありますが、
ちょっと耐久度に不安を覚えるデザインになります。
もしや、体重を気にして貰うために、
あえてこうした椅子を採用しているのかもしれませんね。
日本文化大学は克己心を高めることも大事にしていますので、
自己の体重くらいは適切に管理したいところです。
【パウダールーム】
日本文化大学で最もオシャレな椅子は
パウダールームにあるかもしれません。
濃いクリーム色の椅子で、
まるで美容院の待合室にでもあるようなオシャレなデザインです。
素材もきっと程よくフカフカでしょう。
硬すぎてもダメで柔らかすぎてもダメなので、
ちょうどいい感じのフカフカ具合で
日本文化大学が用意したと思いますよ。
化粧はヒトによって十数分掛けることもありますので、
椅子に座って疲れないように、素材にはかなりこだわっていることでしょう。
【女性専用ラウンジ】
楽工舎にて「ヒトを駄目にするソファー」と評しましたが、
実際にはそこまで身体を沈み込ませることはありません。
その代わり、日本文化大学で最も柔らかいのは確実でしょう。
またサイズがかなり大きいので、普通に座る分には4人まで可能です。
さすがに身体全部をダイブさせると1人が限界ですが、
そこまではっちゃける日本文化大学の女子学生は稀でしょう。
ソファーは複数あるので、
利用人数によっては独り占めしても良いかもしれませんね。
【茶室や道場など】
日本文化大学には椅子がない部屋・施設があります。
主に和の文化のところは総じて椅子がないでしょう。
そもそも日本の歴史をひも解くと、
椅子はほとんど使われてきませんでした。
タタミ文化になりますので、床にペタリとするのが普通でした。
上座においても、タタミを重ねるといった対応でした。
例外としては、戦場での軍議で使われる椅子や、
茶屋での縁台くらいではないでしょうか。
文明開化による西洋文化が入ってくるまでは、
日本建築の室内には椅子がほとんど使われなかったと考えます。
ただし、座椅子のようなものはありました。
それでも背中を全部押し付けるようなことはせず、
あくまで飾りとして背面があったとのこと。
和服と椅子はミスマッチなのです。
【体育館】
体育館にも椅子はありませんが、
パイプ椅子が収蔵されていることは多いです。
日本文化大学でもきっとそんな感じに対応していると思いますよ。
入学式や卒業式では、体育館に整然とパイプ椅子を並べることでしょう。
折りたたみやすさ、および収納のしやすさにかけては、
パイプ椅子はかなり便利です。
そしてパイプ椅子にも色々な種類があって、シンプルな黒よりも、
群青色のものはちょっと高級感が溢れていますよね。
来賓席には色違いのパイプ椅子を使うことが多いのではないでしょうか。
【学生が選んだ】
日本文化大学の特徴として、新校舎の椅子は学生が選んだものになります。
座るのは学生であるため、使用者が選ぶのは当然と言えるかもしれません。
ただし、かなり前から計画に参加していましたので、
その選別者は今年には卒業してしまうでしょう。
4年生はもう授業がほぼなく、
自分で選んだ椅子を堪能する機会はほとんど無いかもしれませんね。
これから入学する方や1~3年の在学生は、
先達者が選んだ椅子を是非、堪能しましょう。
【まとめ】
椅子の良さで志望大学を決める方は居ないと思います。
しかし、硬い椅子で4年間授業を受けていたら、
痔になってしまうかもしれません。
冷え症も心配です。
なお、筆者は授業のたびに、研究室の座布団を持っていきました。
場所によってはそうした対応も必須ですよ。
日本文化大学は割と硬い椅子が多そうなので、
クッションか何かを持ち歩くことも検討してみましょう。
そしてどれだけ椅子が堅いかを確認するためにも、
日本文化大学のオープンキャンパスには必ず行きたいところです。